嗅覚

昨年、11月に生涯忘れない
アンスネスの公演を聴きました。

あれから、約1年…

シベリウスの作品集がリリースされて

早速、予約注文しました。

これから日に日に夜が長くなり

気温も下がってくるこの時期に

じっくりとシベリウスを聴くのは
とてもいいものです。

ブックレットにアンスネスの

メッセージが書かれていました。

シベリウスの音楽は内面世界を映し出しています。

コンサートの聴衆ではなく

友人のために、あるいは一人で弾くために

書かれた音楽のようです。

このアルバムの録音にあたり、シベリウスのピアノ曲の

分厚い研究書を読み込み、全ての楽譜を見て

自分に語りかけてくる作品だけを
注意深く選び出しました。

ですからこのアルバムはとても個人的な選曲です。

額に入っているキタキツネのつがいの写真は

フォトグラファーの井上浩輝さんのもの。

「National Geographic」

『TRAVEL PHOTOGRAPHER OF THE YEAR 2016』の

ネイチャー部⾨1位の作品。

あまりの美しさに心動かされ

7月のトークショーに行った際、購入しました。

ともかく待つのが仕事という井上さん。

ここぞ！という瞬間を
ひたすら、待つのだそうです。

トークショーでは、野生動物と人間の

共存の難しさ、野生の厳しさ

「死」をとても身近なものと

捉えているのが印象的でした。

二人の共通点は

何かを感じ取る嗅覚に優れていること。

そんな嗅覚、私も欲しいなぁ。