心の豊かさとは


6月も中旬になりました。
ここ数日、梅雨らしい雲が空を覆っています。
イソヒヨドリはどうやら、子育てが終わった様子。

最寄り駅のツバメは巣立ちしていました。
天気の悪い時は、巣があった場所に戻り
一丁前に燕尾服を着たヒナたちが
ずっとおしゃべりしながら、おしくらまんじゅう…
親鳥は近くにいて周りを警戒しながら
ヒナたちを見守っています。
せわしなく動いている私ですが
少し早く仕事先へ移動すると
いつもなら通り過ぎて気が付くことのない
わずかな変化に意識が向きます。

我が家の空中庭園では、蜂たちが
いい仕事をしてくれたおかげで
レモンが少しずつ大きくなっています。
梅雨空のわずかな晴れ間に
シャッターを切りました。


レモンの葉が好きな蝶の幼虫は
今のところ我が家に来ていません。
そして、バジルは収穫して
食べれるまで育ちました。


先日の「にわのわ」で会ったオーナーとの
約束を果たしにお店へ出かけました。


オーナーは
「本当に来てくれるとは思わなかった…」
私は
「ほとんどの人が社交辞令だろうから、信じてなかったでしょ」
一人で切り盛りする大変さ
同じ個人事業主としての苦労など
ひとしきり話しをして
「気分転換になりました。今度はコーヒー飲みに来てください」とオーナー。
「こんなおばちゃんで良ければ、話しならいくらでも聞くよ」と私。

オーナーは脱サラして
お店を開きました。
流石、経理の仕事をしていただけあって
仕事は丁寧で実直。
このオーナーが作り出す商品を
購入して応援する。
そんなお店が増えたのが私は嬉しい。

今の日本は、物の価格が
適正ではないと感じています。
やたら安く仕入れ(買いたたき)仕入れた物を
生産者の目の前でぞんざいに扱う。
そんな手法はひと昔前、会社買収だけだったのが
今は食品にまで及んでいます。

古い楽器(当然、お高い)を
購入したいと申し出た生徒と親御さんに
最近、私はこう言っています。
楽器はあなたよりも長生きします。
そして、支払ったお金はその楽器を使用する時間に対して
支払ったのであって、あなたのものにはなりません。
また、楽器という文化財を後世に残す為に、適切な維持管理をする
心構えがあるなら探すことに協力します。
こう話しをすると、ほとんどの方はビビります。笑。
でも、29年間教える仕事をしてきた中で
ぞんざいに扱い、
後世に残せない状態になった楽器を見てきました。
やるせない思いが私の中に強く残っています。

心が貧しい人に遭遇する機会が多くなりました。
心の貧しい人は共通して想像力がありません。
こう言ったら、行動したら、どうなるのだろうかと
想像することも考えることもできない。
逆に心の豊かさは、優しいとか
優しくないとか人格的なものではなく
お金の有る無しでもなく
何によって生まれるのだろうと
考える日々が続いています。
こんなことを考えている時は
私自身が心身共に疲れ果てている証拠。
今日は早めに就寝しよう…



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