日光輪王寺


ある日、母より電話。
ふーむ。珍しい…なんでしょ…と
折り返し電話しました。

2007年から約10年かけて
世界遺産・日光山輪王寺の
本堂・三仏堂「平成の大修理」が
56年ぶりに行われていて
屋根に取り付ける銅瓦に参拝者が
願い事を書き入れる願掛け奉納が
できるから、日帰りで行ってみない?との
お誘いでした。
ほぉー。
弾丸ツアー気味ではありますが
日帰りで長崎まで行った経験を
数回している私としては
不可能ではないし、たまには…と
母と行ってみることにしました。

東武鉄道 浅草9時30分発 特急けごんに乗車
11時16分には東武日光駅に到着。
そのままタクシーに乗り
輪王寺へ向かいました。

通常では近づけない距離で
三仏(千手観音・阿弥陀如来・馬頭観音)を拝観。
今回の目的、本堂銅板(平瓦)へ
願旨を書き奉納しました。

そのまま東照宮入口まで移動…


雨あがりを歩いていると
清々しい木々の香りに癒され
新緑のもみじが鮮やかに目に映りました。




東照宮入口には黄色や白、緑の
帽子を被った子どもたち。
そして、海外、とりわけ白人の方々が
多かったのが印象的でした。
京都での統計ですが
観光客1人あたりの支出ランキングは
オーストラリア、ドイツ、カナダ、イギリス
フランス、イタリア、ロシアだそうです。
それらのなかには文化財に関心が
高い国が多いと知れば、かなり納得です。

帰りは山を下り、神橋の横を通り…


駅までの道のりで見つけた
水ようかんを試食して購入し…
(水ようかん、美味です)


駅近くの米吉 晃寿司でランチを食べて
14時23分発
2017年春に登場した
新たな特急列車リバティに乗車して
帰路につきました。

行きも帰りも特急列車では
日ごろのことを母から聞いたりして過ごしました。

タクシーの運転手さんに
観光客のことを伺うと
数は増えているものの
宿泊する方が少ない。と言っていました。
確かに、都内から片道2時間弱で
行き来できることを考えると
ひと昔前とは違い、旅行のスピードも
変わってしまっている様子でした。
観光業界もかなり厳しいと痛感。

外国人旅行者数や訪日客の消費額について
色々報道されていますが
世界的に見れば日本は「観光後進国」だと
私は考えています。
東照宮の修復を手掛けた
小西美術工藝社の
社長デービッド・アトキンソン氏の
「既にある観光資源の魅力を引き出し
お客さまが求めていることをやる。」
これを実践する為には
キュビスムのような思考と
自分の目線ではなく、他者として
よく見る、よく聞くという
能力が必要不可欠なのでしょう。

朝早くから出かけ、私の帰りを待つお嬢ちゃんたち。
帰宅すると、ユキは冬眠する動物のように
ギッシ、ギシに埋まっていました…


願い事は何を書き入れたのか…
次の修復が行われる50年先の世の中が
こうあって欲しいという想いを書きました。
もう一つは自分のお願いです。

最初に民が潤い
最後に国が潤いますように。
商売繁盛。











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