ユキ⑬

昨日の後遺症が抜けず
午前中ボーっとしていると
ドアホンが鳴る…

モニターを見ると
レッスンの約束していない中1女子の姿。

「Aさん。今日の午前中はレッスンできないから

メールで連絡をよこすように言っておいたよね？」の
私の問いに

モニターに映る彼女は
あー。しまった。そうだった…と
手を口に当てておりました。

中1女子なりの言い訳を
申しておりましたが

何かと忙しい私は、勝手な言い分じゃ…
まったく…と思いつつも
 仕方ないので、確保しておいた
午後唯一の休憩時間に
再度、来るように伝え
午後は5時間連続、トイレ休憩さえ取れず
レッスンを続け、仕事が終って
メールを確認すると
確認事項のメールの嵐…
およよ…

考えようとすると、脳みそが
「バカタレ！今日はもう閉店なのだ…」と

シャッターがガラガラと
閉まるように思考が停止しました…

その様子を見ていたユキは

「あれだけ忠告したのに …言わんこっちゃない 」と

冷ややかな目で里親を見るユキ。

はい。里親もそう、思います…

しかし…

そういうユキは
舌をしまい忘れているし

なんか、根元が黒になっている
おひげが出てきているわよ…

リンのように黒猫になったら
詐欺ですよ。

ユキ。と若干、グレる里親。
もう、今日は早めに就寝することにします…
おやすみなさい。
Zzz…