白線


火曜日に父方の伯父が死去しました。
仕事が動かせず
長崎ランタンフェスティバルと
春節が重なりチケットや宿泊先が取れず
土曜日4時起き、日帰りで
長崎へ行くしかなかったのです。


長崎の予報は小雨でしたが、私と弟が到着した時には
雨は上がり、そのまま市内へ移動、先に墓参りをして
(お墓の向こうにはこんな景色が…)


急な坂の階段をいくつも登りながら
伯父のことを考えていました。

告別式も終わって、残された家族は
これから普通の生活に戻らなければいけない。
伯母と従姉弟、その子供たちに
悲しい話ではなく、伯父の楽しい話をしよう。
長崎へ行くと、いつも笑顔で迎えてくれて
楽しいことが好きで、茶目っ気があった
伯父に喜んでもらえるはずだから…


病院は嫌だという伯父の言い分を受け入れ
自宅介護できたのは看護師になった孫のおかげ。
最後は自宅で伯母の膝の上で亡くなったと聞き
不謹慎かもしれませんが
伯父らしい、素敵な死だったな…と思いました。

伯父は静かに家族葬にしてくれと言ったようですが
伯父のしてきたことが、そうはさせず
町内会や会社の方が大勢来て
告別式は、結局てんてこ舞いになっていたと
聞かせてくれました。

町内会にある無数の階段の淵に
踏み外し防止のためにと
ペンキで白線を引いた伯父を
私は、とても誇らしく思います。

町内会の人が白線を見るたびに
伯父を思い出してくれれば
こんなに嬉しいことはないな。と
想いながら帰路に就きました。

明日も午前中から仕事!
階段で足がプルプルしているけど
しっかりしなくちゃ!
大好きな伯父に恥じないように!








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